〝リバース″という革
days | 2016.06.17
革の裏面(床面)に毛足を寝かせる等の特殊な処理をしたもので、
この革で作る場合、通常は表面(銀面)を使わずに床面を使います。
床面なので小さな血管の跡が随所に表れ、また銀面には元キズや虫食い・シミもあります。
キズの多さは非効率・不均一を生みますが、適度な厚みとハリがありまた含まれるオイルにより
しなやかさも兼ねているところなどはベジタブルタンニンなめし(バケッタレザー)の良さを
伝えてくれます。
製造元は、それの代表格であるイタリア老舗タンナーのバダラッシ=カルロ社。
バケッタレザーだけが〝良質″とは云えませんが
手にした際の手応えから伝わる質感は、やはりこの革ならではといったところでありましょう。
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ロットによるブレはつきもの。
ツヤの出方(仕上がり具合)や色の濃淡も毎回微妙に違います。
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裁断時、グリセリンその他を薄めた液を少し塗ってはガラス板で擦る、を繰り返して
シワに見える表面の凸凹と毛足の方向を均します。少し表情が変わります。
財布の〝顔″をフラットにするために・・・。
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床面と銀面を使い分けて作る LongWallet(SG-012) と CardCase(SG-014)。
ホック等でフラップを止める仕様にするかしないか。
両方作ってみてしばらく寝かし、潔い方を選んでから5年が経ちます。
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秋冬に向けての仕込みが一部完了。
商品のお届けは9月末予定です。